これからもずっと君のとなりに。
「…んなの俺だってそーだよ。でも、梨那にあそこまでお願いされたら断れねーっつうの。」
…そうだろうね。
だって私がお兄ちゃんにお願いすれば、ほとんどのことは聞いてくれる。
一人で出かけること以外はね。
このお願いだけはどんなに頼んでも、首をたてには振ってくれません…
それよりも、ママが言っていた心配が絶えないっていう意味が気になる。
「ママ、それどういう意味?なんで共学に行くと心配なの?」
いや、ほんとに。
心配する要素なんて何もなくない?
「母さんは、梨那が学校が変わって心配なだけだから気にすんな。」
とお兄ちゃんが私の頭をポンと撫でながら言う。
…それ、ほんと?
なんか怪しい気がしてならない。
だって、お兄ちゃんは余計なこと言うな的な目でママのこと見てるし、パパはそんなママとお兄ちゃんを見て呆れている。