【短】私の夏はもう、


今年も暑い夏がやってきた。

というか、去年よりもまた一段と暑くなっている気がする。

気象予報士も毎日のように、「熱中症には呉々も気を付けて下さい」と伝えているくらいだから。


私的には、ギラギラと照っている太陽の下で汗をかきながら、一生懸命に伝えている女性に同じ言葉を伝えたい。



クーラーにあたりながらテレビに向かってそう思う私は一体何様なのか。
少し自嘲気味に首を横に振った。


夏休み真っ只中、何もやることのない私はソファーに寝転び、クーラーにあたりながらダラダラと過ごすことが日課になりつつある。


もう、夏が終わってしまう。

あと2日経てば、学校だというのに。


なんでこんなに楽しくないのだろう。

なんで今年の夏は、こんなに楽しくないのだろか。
いや、今年からといった方が正しいのかもしれない。


あんなに大好きだったのに。


好きな季節は?

と聞かれれば即答で「夏!」と答える私が


今じゃ夏が大嫌いになりそうで、もう夏なんて来なきゃいいなんて、そんな自分にも嫌気がさしてきそうで。



意識が薄らいでいくとそんなことばっか思い悩んでいく。


そして辿り着く問いが




なんで、私の傍にいないの?


なんだ。


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