二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
到着すると、すぐに東山さんは車を降りて、居住まいを正し、私が玄関に入り両親を呼んでくるのを待ってくれる。
中へどうぞ、と両親が勧めたが今日はもう遅いので、と東山さんは、私と真剣に交際をしていること大事にするとお約束します、と言ってくれた。
両親も穏やかな顔で特に母は何度も頭を下げていた。本当に、心配してくれていたんだと
改めて思う。そんな両親を気遣ってくれた東山さんにも感謝の気持ちでいっぱいだ。
夕食が終わると、母が
「8歳年上だと、32歳?若く見えるけど、話すとやっぱり落ち着いてるわね。」
「お父さん、何か言ってた?」
「特に何も。だけど、機嫌よさそうにしてたからきっと気に入ったんじゃない?」
部屋に戻って、東山さんに今日のお礼をしようと携帯を手に取り、少し悩んだけどメッセージではなく電話をかける。すぐに出てくれて、今日のお礼を言うと
「ご両親、大丈夫だったかな」
「はい。とてもよさそうな人だって、喜んでくれました。ありがとうございました。」