二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
それに、私は、変わってしまったのだろうか。あの頃、東山さんは私の体が好きだったと思う。それらしいことを言われていたし、会えばいつまでも離してもらえなかった。

あの頃より年は重ねた。島田さんとも経験してしまった。私は、彼の好みではなくなってしまったかもしれないのでは?と自信を無くしてしまっている。

そんなことを考えてしまったら、東山さんと密室で過ごすことが怖くなってしまった。

年末にご実家に一緒に行こうと誘ってくれている。私のことを大事にしてくれているのは良くわかってる。だから余計に、彼が何を考えているのかわからなくて、不安なんだ。

週末に会ったときクリスマス愛海の好きそうなレストラン予約したから一緒に行こうね、と誘ってくれた。
クリスマス。会社に入って初めて「彼氏」と過ごすクリスマスに嬉しくて、胸がワクワクする。

入社1年目は東山さんとお付き合いしていた時期だけどお誘いはなかった。
島田さんも、たまたま用事が入ったと思っていたけど今はもちろん、奥さんと一緒に過ごしたんだろうと理解している。

東山さんが喜びそうなプレゼントを選びたいな、とかいつも優しくしてくれてるお礼をちゃんと言いたいな、とか考えるとクリスマスが待ち遠しい。
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