二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
「俺は、愛海ともっとくっつきたいんだけどな。愛海は俺に触れられるのを怖がっているように見える」

私だってくっつきたい。
東山さんが私にくっつきたいと言ってくれて嬉しくて恥ずかしくて、顔を見られたくなくて東山さんの腰に手をまわし顔を胸にギュッとつける。

「私もです。でも・・・」

「でも・・・?」

「東山さんって百戦錬磨ですよね。」

「百戦錬磨・・・」


「最初に食事に行った日、すぐにホテルに誘われました。なのに、今回は、ちゃんと付き合うことになったのに全然触れてこないから。島田さんのこと、気にしてますよね・・・?」

「島田のことは、気にしてないと言えば嘘になるけど、それは、島田だからってことじゃないよ。愛海が俺の知らない人と付き合ってたとしても、気になるっていうか、嫉妬するから。」

「東山さんが、嫉妬ですか?」

「そりゃするでしょ。俺のことなんだと思ってるの?でも俺が愛海に触れられないのは、それが理由じゃないよ。」

東山さんの腕の中で、顔を見上げると、と少し困ったように、ふっと溜息をついた。
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