二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

そんなある日、例のごとく職場の懇親会があった。生憎、その日はいつも愛海をガードしている
藤井が欠席で愛海を心配しつつ、横目で飲んでいたが案の定、酔っぱらったいつもは仕事で絡まない隣のグループの酔っぱらったオヤジに、しな垂れかかられている。

俺はトイレに行く振りをして愛海の後ろを通過するときに頭をポンと撫でるととても困ったような顔して、見上げてきた。かわいそうに・・・そんな縋るような目でみてきて可愛いんだか、情けないんだか、思わず笑みがこぼれて

「タバコ吸いに外行くけど愛海も外行く?」

と誘ってみると、助かったー、とばかりについてきた。

「ありがとうございます。助かりました。」

思ってたとおり、かなり困ってたような。

「藤井、いないからね。大変だったな。もう少し早く助けてあげればよかったね。ごめんね。」

「いえいえ、大丈夫です。あの・・・タバコ一本もらえますか?」

「吸うの!?いいけど・・・俺の強いけど大丈夫?」

「はい、大丈夫です。普段は吸わないんですけど飲み会の時は、つい。私、お酒飲めないんで、ソフトドリンクだとすぐお腹いっぱいになっちゃうし、間が持たなくなってイライラしてくると、たまに・・・。今日、持ってなくて。」
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