二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
迎えた土曜日
いつも地味な色の多い愛海がオレンジのふんわりしているカットソーにジーンズという、カジュアルな服装で先に会社に来ていた。
可愛い・・・さすが、若いだけあって、明るい色もとても良く似合ってる。やばいな、まともに顔が見れない。何緊張してるんだ、俺。仕事だろ、と何度も自分に言い聞かせる。
しかも、間が悪いことに今日出勤しているのは、このフロアで二人だけらしい。愛海の上司の課長から電話があり、今日一日よろしく、とわざわざ電話をかけてきて挨拶された。大事にされているな。さすが愛海だ。長い時間、二人で一緒にいると、どうにかなってしまいそうで俺はできるだけ、マシン室に籠る。
お昼頃、事務所を除くと愛海はすでに作業の目途がたったらしく他の仕事をしていた。
「愛海、お昼は?」
「朝、買ってきたので適当に食べます」
「ん。じゃあ、俺、ちょっと出てくるね」
「はい。いってらっしゃい!」
と可愛い笑顔を見せる。その笑顔が可愛すぎて、直視できない。