二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
お昼を食べ終えて愛海の作業の仕上がりをチェックする。バグもなく、出来上がっているようだ。
「うん。大丈夫だね。大変だったね。お疲れ様。」
と愛海に顔を向けるとぶつかりそうなくらいすぐ近くに愛海の顔がある。
愛海も気付き、ちょっとのけぞるように顔を離して
「ありがとうございます!東山さんのおかげで、短時間で作業できました。マシン室、まだ使いますか?片づけちゃいますけど」
といいながら立ち上がろうとする。
・・・・
はあ~・・・もうダメだ。愛海に触れたくてしょうがなくてもう我慢ができなくて・・・
愛海が立ち上がると同時に、俺も一緒に立ちあがり手首を軽くつかむと、あっけなく、俺の胸にトスンと体を預けてくる。
「愛海・・・」
と言いながら、体を俺の正面に向けても全く拒まない。
ヤバいって。
拒否られなければ、、俺もう止まんないから・・
「愛海」
と言いながら顔を上向けて口づけても、全く抵抗がない。むしろ、俺のシャツをギュっと力強く握ってくる。長いキスの後愛海の頭を胸に抱きながら
「5時には仕事終わらせて、一緒に食事しない?」
と聞くと、
「はい」
と小さな声で答えてくれた。
うわっ、やっちゃったな。だけど、もう引き返せないな。愛海の好きなもの、何かな。この辺じゃないほうがいいよな。席に戻り、作業を片付けながら愛海のほうをちらっと見るとやっぱりちょっと上の空だ。食事、やっぱりやめる、とか言うかな。と不安になる。
「愛海。課長に、作業の目途がついたって報告のメッセージ送っておいて」
「はい。わかりました。」
17時半になり愛海のデスクはもう片付けてるようだ。俺と出かける気でいてくれることは間違いないだろう。
「じゃあ、行くか。3駅先の和食でいい?」
「はい。楽しみです。」