二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
「お待たせしてすみません」
18時過ぎ、打合せが終わった東山さんと約束したカフェで向かい合わせで座った。
「時間、どれくらい大丈夫?」
「用事があるとかじゃないんですけど今日お夕食食べるって母に言ってしまったので今、実家に住んでるんです」
「・・・そうなんだ。元気そうだね。」
「はい。東山さんもお変わりなく、お元気ですか?」
「ん。愛海、きれいになったね」
‥‥東山さん、そんなこと言う人だったっけ。お付き合いしていたころは言われたこと、なかった。
「東山さんも、変わらず若々しいです」
と、言うと、少し耳が赤くなったような気がした。
「島田とは?」
急に、聞いてきた。
聞かれるとは思っていたので
私も躊躇なく答える。
「別れましたよ。随分前です。」
東山さんは今どうしてますか?
聞いていいのかな。
「俺の話、聞いてくれる?」
なんだろう。
私の知らなかった何か、また傷つけられるのだろうか。
顔が強張るのがわかる。
「ふっ。そんな警戒しないで。
謝りたかったんだ。
あと、あの頃の俺の気持ちとか色々・・・」
優しい目をしながらどこか寂しそうな東山さんが
低い声で言う。