二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
東山さんがこんなに長く話をするのを初めて聞いた。自分の気持ちを話してくれるなんてあの頃には想像もできなかった。
東山さん、変わったのかな、それとも、あの頃は見えてなかっただけなのかな。
「愛海と別れるとき、彼女の話、少ししたけどあの後、愛海と別れたあと、ちゃんと話し合って彼女とは別れたんだ。愛海と付き合い出した時、彼女とちゃんと向き合って話し合うべきだった。
あの頃、俺、愛海に夢中で、入社したばっかりの愛海が、まさか俺と一緒にいてくれるなんて思わなかったから愛海が手に入った時、他のことが何もみえなくなってしまったんだ。彼女のことも・・・とても不誠実だったと思う。そんな俺に、彼女も気付かないわけなくてすぐに出てったんだ。一時的に実家に帰ってた。その時の彼女はまだ俺に気持ちが残っていて、今話し合いをしても、俺が愛海のところに行くってわかってたから時間をおいてから、話し合いたかったって。
俺が愛海と別れて、やり直すチャンスだと思ったって言ってた。俺も愛海のこと吹っ切れていなかったけど、彼女を傷つけてしまった分、これからは大事にしようとも思ったんだ。
でも、やっぱり、どうしても無理だったんだ。毎日会社に行けば、愛海がいるんだ。俺には見せなかった笑顔を見せて、島田と話している愛海が、どうしても忘れられなかった。
彼女と話して、彼女も、俺に対して不安があったと思うし、結局、別れた。」