二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

そろそろお店にもどろうか、と東山さんが私の手を引いて歩きだした。

パンケーキを食べ終わると

「送るよ」

と駅に歩き出した。

そういえば・・・3年前ここに来たときはまだ昼間なのに、お店の前でバイバイしたんだっけな。あの時の寂しかった気持ちを思い出し、急にテンションが下がりそうになるが、今は一緒に居て送ってくれると言ってるし、と気を取り直す。

だけど、私の家まで送ってもらうと東山さんはまた戻ることになるのではないか、と思い

「東山さん、今もこの辺にお住まいですよね」

「ううん。今は○区に住んでるんだ。愛海の職場の側だよ」

「えっ。てっきり横浜だと思ってました。」

「磯村から、愛海が実家に住んでるって聞いてたから
九州からちに戻ってきたとき借りたんだ。今度はあそこのショッピングモールでデートしよ」

「ふふっ。デートですか」

ん?と首をかしげて私を見てくるので

「東山さんがデートとか言うの、意外ですね。」

「ふふ。これからは、たくさんデートしようね。」

「はい。東山さんとのデート、まだ横浜だけですもんね。」

と言うと、少し寂しそうに東山さんが笑った。
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