二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
私の実家の駅に向かうには電車が乗り換えだ。
「ここで大丈夫です。送ってくれて、ありがとうございました」
「家寄ってく?」
「…‥」
東山さんが私の頬を両手で挟み
「おいで」
と、囁く。
「じゃあ、少しだけ」
本当に少しだけ。
実家暮らしだし、早めに帰らないと両親が心配する。
両親は何も言わないが島田さんの一件以来、私を心配しているのがよくわかる。私もこれ以上、心配かけるような行動はしたくない。