二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
東山さんの部屋は、言っていたとおり私の職場の駅が2つはなれたところで築浅の1LDKの部屋だった。
東山さんの部屋・・・横浜に住んでいた部屋は彼女と同棲していた部屋だ。当然、私は行ったことがない。今いる部屋がどうとかいうよりも私は過去に彼女と一緒に暮らしていた部屋がどんな感じだったのかばかり気になってしまう。

奥の寝室として使っている部屋にはカーテンがかかっているみたいだが玄関入ってすぐのリビングにはカーテンがないようだ。

「カーテンつけないんですか?」

「つけたいんだけど、中々買いに行く時間がなくて。愛海、来週一緒に買い物行かない?カーテン選んでよ。」

「私が選んでいいんですか?」

「もちろん」

ふふ、っと笑いながら言う東山さんはとても優しい目で私を見る。
男の人の部屋のカーテンを私が選べるだろうか。男の人の部屋に入るのは初めてだ。島田さんの部屋にも、もちろん行ったことがない。実は結婚していたのだから当たり前だけど。東山さんも、島田さんも、女の人と一緒の部屋に住んでいるときは、どんなカーテンの部屋に住んでいたんだろう

ダメだ。。初めて東山さんの部屋にきて、嬉しいはずなのに余計なことばかり考えて、辛くなってきている。
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