二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
私の考えてることを見透かしたように東山さんが言った。新車ってことは、前の彼女は乗ってない?九州に居た頃にお付き合いしてた人、、居たのかいないのか、わからないけど女の人は乗ってないってことでいいのかな。
島田さんとまだ付き合うまえ、デートを重ねてたとき助手席に乗っていた私が眩しそうにしていたらサングラスあるよ、と私に渡してきたことがあった。
お礼を言ってかけようとしたら、縁のところにファンデーションがべったりとついていたので
「やっぱり大丈夫です」と戻したことがあった。
このサングラス、誰のですか?と聞くと俺のだけど、あまり使わない少しまえはお袋乗せたときに使ってたかな、という答えだったのであまり気にしていなかった。
だけど、そのあと色んなことがわかりあのサングラスは奥さんのものだったんじゃないか、と思うことがあったのだ。
その記憶が瞬時によみがえり不安になってしまった。東山さんと島田さんは違う。なのに、こんなにも不安になってしまうなんて、このまま東山さんと付き合っていけるのだろうか。
駐車場には白のセダンが停まっていてドアをあけると新車の匂いがする。
車が走り始めてすぐ
「どうした?何か気になることあった?」
「え?」
「部屋に入ってから、急に元気なくなったから」
「・・・」