二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

「そんな風には思ってませんでした。東山さんは私の帰る時間も気にしてくれてたし」

「遅くなる時は、前もって言っておけばご両親は心配しない?」

「はい。急に遅くなってもあまり煩いこと言われたりはしないです。でも、心配しているのがわかるので、できるだけしないようにしてます。」

「俺がご挨拶したら、少しは心配が減る?」


東山さんが、両親にあいさつとか・・想像もしてなかったし想像できない。
っていうか、なんで挨拶?今日、付き合うって決めたばかりなのになんでそうなるかな。

「いえ、挨拶とかそんなの大丈夫です。両親は今は私が誰ともお付き合いしていないと思っているので、急に挨拶、とか言われても戸惑うと思います。ご心配いただいてありがとうございます。来週のお買い物とか少し遅くなっても大丈夫ですから」

「うん。いや、来週は、とかのことじゃなくてさ。ご両親が愛海のこと心配する気持ち良くわかるから。大事にしますって言えたらいいなって思ったんだ」

「…ありがとうございます。健さん、磯村さんが何か言ってたんですよね」

島田さんのことがあった当初クミちゃんと健さんには私が両親に迷惑をかけてしまったのに
全く私を責めなかったこと、助けてくれたこと、心配してくれていることを話していた。あれからすぐに実家にもどり男の人と付き合うこともなく友達と出かけるときは、必ず両親に報告していた。

 「心配かけてしまった、って愛海が言ってたって聞いた」

 「両親には、機会みて、好きな人がいるって話します」

 「うん。そしたら、ご挨拶させて」

そういいながら、家から少し離れたところで止めてもらい来週会う約束をして、別れた。
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