real feel

「あのねお母さん……そして、お父さん。私、妊娠…………していませんでした」

そう、あの日、妊娠の可能性があるって分かった日。
私は主任に『病院に行く前に検査したい』って言った。
そんな私に主任が言った言葉は『却下』

もし妊娠じゃなかったとしても、私の生理不順は医者に相談した方が良いと説得されてしまった。
今は不順でもそんなに不都合はないのかもしれない。
でも放っておいたら先々不安だし、あとで後悔する事にもなるかもしれないって。

"生理不順"とは、毎月ある生理の周期が定まっていないことだけど、いくつかの種類に分けられるんだとか。

①３ヶ月以上なし……無月経。
②周期が40日以上空いてしまう……稀発月経。
③しょっちゅう出血を有する……頻発月経。

18歳を迎えてもまったく生理が始まらない場合を"原発性無月経"というのに対して、生理は始まっているのに次の予定の頃になっても出血が始まらない場合を"続発性無月経"というのだそうだ。

"生理不順"といっても深刻に考えたことなんてなかった。
若い人は特に軽く考えていることが多いらしいけど、治療が必要な場合もあるから異常を感じたらなるべく早く受診することが大事だと注意を受けた。

私の場合、前回の生理からまだ３ヶ月経っていない。
しかし、40日以上は経っているから稀発月経だと言える。
私も治療を受ける前に基礎体温の測定を指導されたので、毎日起床時に婦人体温計を使って測定をしているところ。
病院を受診した翌日に、遅れ馳せながらの生理がやってきたということも話した。

生理不順を甘く考えてはいけないということに気付かされた今回の件は、私たちにとっては必要なことだったのだと思う。
これからは自分の身体のことをしっかり把握して、主任にも家族にも心配かけないようにしなきゃ。

「私が自己管理を怠ったから、みんなに心配させてしまって……ごめんなさい。これからは自分の身体をもっと大事にします」

「あの、お母さんとお父さんにお願いしたい事があるんですが……」