real feel
私が話し終えて一呼吸置いた後、主任が思い切ったように話し始めた。
お願いしたい事って、一体何だろう。
私の事?見当がつかず、私の頭の中はハテナマークで埋め尽くされた。
「今回の件で、もしもまひろさんが妊娠していたとしたら、私たちの結婚を許してもらえなくなっていただろうと重く受け止めています。しかし私はそれでも諦めるつもりはありませんでした。『順番を守る』ことは大事なこと。でしたらまず、お母さんとお父さんに許していただきたいんです。私とまひろさんの、結婚を」
………………主任!?
「今までも私は結婚を前提とした付き合いをしてきたつもりですが、それは私の気持ちだけの話です。私としては出来るだけ早く、まひろさんと一緒になりたいと思っています。しかし現実問題として今すぐにという訳にはいかないことも承知しています。だからせめて約束だけでもと。私をまひろさんの婚約者として認めてもらえませんか?」
こっ……婚約者!?
「佐伯さん、さっき『私の気持ちだけの話』と言ったわよね。でも結婚ってふたりでするものでしょう?まひろの気持ちは同じだと考えていいのかしら」
私の気持ち……。
それはもちろん、主任とおな……。
「それなら問題ありません。まひろさんは、私以外の男は眼中にないですから。だから、お父さんとお母さんの大事な娘さんを私にください!」
テーブルに頭を擦り付けるように、深々と頭を下げた主任。
あまりにも急展開で頭がまだついていけてない私は、きょとんとして頭を下げたままの主任の真剣な横顔を、黙って見つめていた。
「君の気持ちはよく分かったから、頭を上げなさい」
父の言葉を聞いてやっと姿勢を戻した主任。
「佐伯さん、まひろのことを心から想ってくれているのがよく伝わってきたわ。本当にありがとう。以前も言ったはずだけど、もう返品はききませんから。まひろのことをあなたに託します。よろしくね佐伯さん」
え、え?
何このドラマでよく見かけるようなシーン。
主任と私が結婚するとかいう話になってなかった?
お願いしたい事って、一体何だろう。
私の事?見当がつかず、私の頭の中はハテナマークで埋め尽くされた。
「今回の件で、もしもまひろさんが妊娠していたとしたら、私たちの結婚を許してもらえなくなっていただろうと重く受け止めています。しかし私はそれでも諦めるつもりはありませんでした。『順番を守る』ことは大事なこと。でしたらまず、お母さんとお父さんに許していただきたいんです。私とまひろさんの、結婚を」
………………主任!?
「今までも私は結婚を前提とした付き合いをしてきたつもりですが、それは私の気持ちだけの話です。私としては出来るだけ早く、まひろさんと一緒になりたいと思っています。しかし現実問題として今すぐにという訳にはいかないことも承知しています。だからせめて約束だけでもと。私をまひろさんの婚約者として認めてもらえませんか?」
こっ……婚約者!?
「佐伯さん、さっき『私の気持ちだけの話』と言ったわよね。でも結婚ってふたりでするものでしょう?まひろの気持ちは同じだと考えていいのかしら」
私の気持ち……。
それはもちろん、主任とおな……。
「それなら問題ありません。まひろさんは、私以外の男は眼中にないですから。だから、お父さんとお母さんの大事な娘さんを私にください!」
テーブルに頭を擦り付けるように、深々と頭を下げた主任。
あまりにも急展開で頭がまだついていけてない私は、きょとんとして頭を下げたままの主任の真剣な横顔を、黙って見つめていた。
「君の気持ちはよく分かったから、頭を上げなさい」
父の言葉を聞いてやっと姿勢を戻した主任。
「佐伯さん、まひろのことを心から想ってくれているのがよく伝わってきたわ。本当にありがとう。以前も言ったはずだけど、もう返品はききませんから。まひろのことをあなたに託します。よろしくね佐伯さん」
え、え?
何このドラマでよく見かけるようなシーン。
主任と私が結婚するとかいう話になってなかった?