real feel
お母さんや弟さんたちよりも早めに行くべきだよね。
約束の時間は13:00だったけど、主任と一緒にお昼ご飯を食べたいと思った私は材料をスーパーで選んでいた。

~~~♪

主任から電話がかかってきた。
迎えに来てくれるのかな。

「もしもし、主任?」

『まひろ、今日の昼飯は洋食系がいいんだけど』

お昼ご飯作るつもりだって言ってないのに、しっかり催促されてる。
それともお見通しだった?

「いまスーパーで買物中です。オムライスでもいいですか?」

『上等だ。卵はうちにあるから買わなくていいぞ。それから、スープとサラダもつけてくれると有り難いけど』

「了解です!」

スーパーの駐車場まで来てくれることになって、私は買物を済ませて駐車場へ。
待つつもりでいたのに反して、車はすでに駐車してあった。
買物に時間かけすぎたかな……。

「おはようございます主任。お待たせしてしまってすみません」

「おはよ。電話かけたときからここにいたけど」

ちょっと、それって最初から私がここで買物するってことまで見破られていたの?

「主任には隠し事なんて無理ですね。エスパーですか……」

「まひろの考えてる事なんて一目瞭然。昨日の時点で分かってた」

もう……主任には敵わない。
きっと私が主任のことをどれだけ好きかなんてことも、お見通しなんだね。

「顔が赤くなってるな。何を考えているか当ててやろうか?」

やだ言わないで……。

「『腹減った。早く帰って昼飯作ってくれ』……どうだ?」

「そ、それって!主任が考えてる事じゃないですか!」

「ご名答。朝飯抜きだから腹減ってるんだ、早くオムライス食いたい。さっさと帰るぞまひろ」

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