real feel
今の時間は10:35。
約束の時間まで約2時間半。
そんなに焦らなくても大丈夫、2人で過ごす時間も大事だよね。
「あ!吉田先生も居るんでしたよね、私ったら。あ、いや違います!!材料もちゃんとみんなの分買ってますから。ただつい2人きりっていう気分に浸ってしまったっていうか」
「父さんなら外出してる。朝から電話で呼び出されたらしい。会合には間に合うように戻るらしいから、心配要らないってさ。これでお望み通り2人きりだな、まひろ」
「いやだから!望んでたわけでは」
「そうか、俺だけだったのか」
「えっ!?」
意地悪だな、主任。
そんな言い方するなんて、ズルい。
絶対にあとで仕返ししてやるんだから!
「できましたよ、主任。お腹空いてるんでしたもんね。早く食べましょ!いただきまーす」
「あれ?オムライスじゃなかったのか。ただのケチャップライスにしか見えないけど」
「やだな主任ったら。卵ならちゃんとありますよ。食べたら分かりますから」
「……?」
不思議そうに、訝しそうにしてる主任。
ささやかな仕返しなんだから!
「冷めますよ。早く食べてください、主任」
「あ?ああ。じゃ、いただきます」
何口か口に運び、チラッと私を見た。
「もしかして、拗ねてる?」
「拗ねてなんかないですよ。私だって、本当は主任と2人の方がいいとか……思ってなんかないですから」
フッと柔らかく微笑んで、見た目ケチャップライスのオムライスにスプーンを立てる主任。
毎日こうして一緒に居られたらいいのに。
きっと主任も同じことを考えてくれているはず。
「…………でてきた」
とうとう、見つかった?
卵が見つかったみたい。
私が作ったのは一見ケチャップライスだけど、その中にはトロトロのプレーンオムレツが隠れている、逆オムライス!
「ね、卵あったでしょ?これ作るの結構難しかったんですから!」
「へぇ、これは面白い。それに卵の蕩け具合が絶妙だな。……初めて作ったのか?」
「そうですよ。主任をギャフンと言わせたくて!さあ、言ってもいいんですよ?『ギャフン』って」
約束の時間まで約2時間半。
そんなに焦らなくても大丈夫、2人で過ごす時間も大事だよね。
「あ!吉田先生も居るんでしたよね、私ったら。あ、いや違います!!材料もちゃんとみんなの分買ってますから。ただつい2人きりっていう気分に浸ってしまったっていうか」
「父さんなら外出してる。朝から電話で呼び出されたらしい。会合には間に合うように戻るらしいから、心配要らないってさ。これでお望み通り2人きりだな、まひろ」
「いやだから!望んでたわけでは」
「そうか、俺だけだったのか」
「えっ!?」
意地悪だな、主任。
そんな言い方するなんて、ズルい。
絶対にあとで仕返ししてやるんだから!
「できましたよ、主任。お腹空いてるんでしたもんね。早く食べましょ!いただきまーす」
「あれ?オムライスじゃなかったのか。ただのケチャップライスにしか見えないけど」
「やだな主任ったら。卵ならちゃんとありますよ。食べたら分かりますから」
「……?」
不思議そうに、訝しそうにしてる主任。
ささやかな仕返しなんだから!
「冷めますよ。早く食べてください、主任」
「あ?ああ。じゃ、いただきます」
何口か口に運び、チラッと私を見た。
「もしかして、拗ねてる?」
「拗ねてなんかないですよ。私だって、本当は主任と2人の方がいいとか……思ってなんかないですから」
フッと柔らかく微笑んで、見た目ケチャップライスのオムライスにスプーンを立てる主任。
毎日こうして一緒に居られたらいいのに。
きっと主任も同じことを考えてくれているはず。
「…………でてきた」
とうとう、見つかった?
卵が見つかったみたい。
私が作ったのは一見ケチャップライスだけど、その中にはトロトロのプレーンオムレツが隠れている、逆オムライス!
「ね、卵あったでしょ?これ作るの結構難しかったんですから!」
「へぇ、これは面白い。それに卵の蕩け具合が絶妙だな。……初めて作ったのか?」
「そうですよ。主任をギャフンと言わせたくて!さあ、言ってもいいんですよ?『ギャフン』って」