real feel
第4話
癒しの空間で
──4月30日。
昨日は主任との束の間の逢瀬を過ごした後、夜は菜津美とイチにぃのお祝いで食事会。
2人のラブラブっぷりには当てられたけど、私たちだって……。
抱かれた後の余韻が続いていたせいか、甘い空気に包まれたまま幸せに過ごすことができた。
そして今日は、主任が私に話したいことがあるらしい。
また主任の家で?なんて思ったけど。
「ゆっくり落ち着いて話せる場所に行こう」
そう言って車で連れ出された。
「家で話すのもいいけど、俺が我慢できなくなると話どころじゃなくなるだろ」
「やっ……もう、主任ったら!ところで、どちらへ向かってるんですか?」
車は郊外に向けて走っている。
自然が多くなっていく景色に、心が癒されるようだ。
「ちょっと早いけど軽くランチして、ゆっくりと話そう」
あれ、ここは確か……。
到着したのは、自然に囲まれた可愛らしい外観の建物。
「覚えてるだろ?久し振りに来たな。ここ、俺のお気に入りなんだ」
覚えてるに決まってる。
あれは約1年前のこと。
私が会社で父と偶然再会して、気分が悪くなってしまった時に主任が助けに来てくれたことがあった。
その日は外勤の予定はなかったのに、機転を利かせて外に連れ出してくれたことを思い出す。
その時にランチするために連れてきてくれたお店。
"Space of healing"
それが、この素敵なカフェの名前。
癒しの空間……。
「私も、もう一度来たかったから、嬉しいです」
お客さんは既に何組か席についていたけれど、ゆったりして静かな雰囲気が心を落ち着かせてくれる。
「お待ちしておりました、佐伯様。お2階へどうぞ」
店員さんに促され階段を上ると、小さな個室があった。
もしかして、予約席?
こんな素敵なカフェで個室が用意されてるなんて……。
昨日は主任との束の間の逢瀬を過ごした後、夜は菜津美とイチにぃのお祝いで食事会。
2人のラブラブっぷりには当てられたけど、私たちだって……。
抱かれた後の余韻が続いていたせいか、甘い空気に包まれたまま幸せに過ごすことができた。
そして今日は、主任が私に話したいことがあるらしい。
また主任の家で?なんて思ったけど。
「ゆっくり落ち着いて話せる場所に行こう」
そう言って車で連れ出された。
「家で話すのもいいけど、俺が我慢できなくなると話どころじゃなくなるだろ」
「やっ……もう、主任ったら!ところで、どちらへ向かってるんですか?」
車は郊外に向けて走っている。
自然が多くなっていく景色に、心が癒されるようだ。
「ちょっと早いけど軽くランチして、ゆっくりと話そう」
あれ、ここは確か……。
到着したのは、自然に囲まれた可愛らしい外観の建物。
「覚えてるだろ?久し振りに来たな。ここ、俺のお気に入りなんだ」
覚えてるに決まってる。
あれは約1年前のこと。
私が会社で父と偶然再会して、気分が悪くなってしまった時に主任が助けに来てくれたことがあった。
その日は外勤の予定はなかったのに、機転を利かせて外に連れ出してくれたことを思い出す。
その時にランチするために連れてきてくれたお店。
"Space of healing"
それが、この素敵なカフェの名前。
癒しの空間……。
「私も、もう一度来たかったから、嬉しいです」
お客さんは既に何組か席についていたけれど、ゆったりして静かな雰囲気が心を落ち着かせてくれる。
「お待ちしておりました、佐伯様。お2階へどうぞ」
店員さんに促され階段を上ると、小さな個室があった。
もしかして、予約席?
こんな素敵なカフェで個室が用意されてるなんて……。