お嬢様、私にお任せ下さい
「お嬢様!お嬢様!!」

前をすたすたと歩いていかれるお嬢様は僕の呼びかけにも応じてくれない。

ただならぬ雰囲気を感じ取った僕は、無礼ながらお嬢様の手を取って引き止めた。

「ギルバート·····私、私婚約なんてしてない!!」

お嬢様の目は潤んでいた。

「存じ上げております」

僕は力強くうなずく。

その時、お嬢様の目から一筋の雫がこぼれ落ちた。

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