絡まる恋糸
「ぶぁーーーか」
なんかふと、良があたしをバカにした顔が浮かんだ。
うっ、あんたのせいなんだよばーーかッ!
そう思ったとき
「玲ーーッ!クラス一緒だぞーー!」
という良の声が聞こえた。
え…??
うそ…同じクラス?!
「ほら、神様にありがとうは?」
知里はあたしに耳打ちした。
知里が言えることじゃないでしょ…。
でも…
神様ーッッッ!ありが―――
ドンッッ!
いきなり頭に走る激痛。
「っっっっっっっ??!!」
頭が痛くて声が出ないあたし。
そんなあたしを見て、奴は笑った。
「――――ふん、無様だ」
――――んな?!?!