欲しがりな幼なじみ
「まぁ、困るよね。いきなり告白なんかされても」
「え……」
んーっ、と座ったまま伸びをする竹内くん。
それから、そのままベッドに寝そべった。
「ちょっと、相談なんだけどさ」
「相談?」
「うん。俺、好きな人がいるんだけど」
「好きな人っ!?」
相変わらず急だけど、竹内くんに好きな人がいることに驚きだ。
同年代の男子と比べて大人っぽい竹内くんに、好きな人が……。
彼に好かれているのは一体誰なんだろう。
「その子の好きなことも嫌いなことも、何でも知ってる」
「うん」
「そこら辺の男より、その子と長い時間一緒にいたのは俺だっていう自信もある」
「随分仲良しなんだね」