欲しがりな幼なじみ
■幼馴染と独占欲




あれは確か、高校1年の文化祭前日のことだった。



『由良くん、シーツこんなにくれて本当にありがとう!』



俺のクラスはベタなお化け屋敷をやることになったのだけれど、
前日になってお化け役が使う白いシーツが足りないという問題が起きた。




『いやいいよ。どうせ使わないし……てか1人で持てる?重くない?』



"家に使わないシーツが大量にある"とクラスメイトの文化祭委員に言ったのをきっかけに、
委員の1人である女子がマンションまで足を運んでくれたことがあった。



『大丈夫!後でアイツと落ち合う予定だし』

『あぁ、先生に呼び出されてたんだっけ。アイツ』

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