欲しがりな幼なじみ
紙袋2つ分というかなりの量だったけど、
もう1人の男子委員は先生に呼び出されていて。
加えて文化祭前日だったということで、仕方なく女子委員に来てもらったのだった。
もちろん中には入れていない。
外の廊下で、シーツの入った紙袋を渡しただけ。
『夏休みの課題まだ提出してないの怒られてんのよ、バカだから』
しっかりして欲しいよね、というその言葉に
2人して笑っていた時だった。
学校から帰ってきた結佳に出くわしたのは。
『あ。それじゃあまた明日ね、由良くん』
結佳に気付いた女子委員は、そのまま行ってしまった。
残ったのは、俺と結佳の2人だけ。
『結佳?』