欲しがりな幼なじみ
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《それで?由良くんと付き合えたのが嬉しくてわざわざ電話してくれたの?》
どうせ後で学校で会うのに。
と、クスクスと笑う声がスピーカー越しに聞こえてきた。
「そ、そういうわけじゃないけど……1週間も学校休んだし、志保には色々心配かけたなーと思って」
風邪を引いて1週間。
やっと熱が下がった私は、今日久しぶりに学校に登校する。
家を出る10分前に、私は志保に電話をしていた。
《本当だよ。購買でプリン奢ってね》
「ちゃっかりしてるなぁ」
鏡の前でリボンを結びながら笑う。
《あ、電車来たから切るね。また後で》
「うん。またね」
通話終了ボタンを押して、ブレザーのポケットの中へ。