欲しがりな幼なじみ
「由良くんってば!」
大きな声を出す。
すると由良くんは、ビックリしたように固まった。
掴まれている腕が、熱い。
もう、ダメだ。
「わ、私、最近由良くんと一緒にいると変なんだよっ」
私にだけ触れてればいいのにとか思っちゃうし、ドキドキしちゃうし!
『……由良くん、他の女子に取られてもしらないからねー』
って志保は言ってたけど!
でも!
無理なものは無理!
だからっ。
「私に近づくの禁止!」
「は」
ビシッと由良くんに指をさす。
私が普通に戻るまで、由良くんには近づいて欲しくない。
「朝も1人で学校行くし、1人で帰るから!」