対象的な彼と私
その日の夜私は前髪を切った。

あー、自信ないなあ。



キモがられたらどうしよう…。


私はそんな不安を抱えたまま次の日、学校へ



朝学校へ着くと相葉くんの周りには男子しかいなかった。



「おはよう、蘭」

「…はよ」

「って蘭?!
髪の毛切ったね?」

「う、うん。」




なんで何も言ってくれないの?





「その、」

「あ、相葉くん?」

「かわいいね」

唐突すぎるよ…

「そんなことない」


「えー、あると思うけどなあ」


「相葉くん〜〜♡」

この声は、美化委員の崎本さんだ、


「ごめん、今蘭と話してるから」


「じゃあ電話するね〜♡」


え、この2人どんな関係なの?



「やめろ」

「なんで?なんで相葉くんそんなこと言うの…?」

これ以上相葉くん言ったら崎本さん泣いちゃうよ!!
やめてあげて!!!


「俺今、って言うかこれからもずっと蘭にしか興味ないから崎本さんには相手できないかな」


「あっそ」

え、?崎本さんあんな人だっけ…?
怖い

「おーい拓斗〜」

「ん?あー、廉か、すぐ行く」

「うい」

「蘭ちょっと行ってくる」

「は、はい」


言っちゃったなあ。。



「あの、七瀬さん」

?誰だろう??
メガネの男の子、??

「あ、俺 田中 綉」

「た、田中くんどうしたの?」

「ここのクラス田中2人いるから綉って呼んでもらえる?」

「は、はい」

「俺は、蘭ちゃんでもいい?」

「あ、全然大丈夫ですよ!!」

「敬語無しね、」

「うっ、、はい」

「いい返事」

「で、綉くんは?」

「俺、英語の宿題やるの忘れたから蘭ちゃんの見せてもらおうかなって」

「あ、了解!!」

「ありがと〜」

「これでい?」

「あ、全然おけ!」


バシッ

「やめろ」

ん?
相葉くん?

「宿題なら俺がみせてやる」

「え?」
綉くんが頭を傾げる


「ほ、ほら男同士の方がいいだろ?」

確かに、そうだよね。

私頭も良くないし、相葉くんの方がいいよね


「おー、さんきゅーな」



「じゃあね蘭ちゃん」

「ば、ばいばい!!綉くん!」



「オマエちょっとこい」


え、なんで?



廊下の奥に連れてこられた。



「な、なに?」

「ねえ、相葉くん」



「なんで田中と話してたんだよ」


「それは、宿題を借りに来たから貸してあげようと思って…」


「じゃあなんで綉くんって呼んでた?」


「別にいいじゃん」


「ねぇよ」

「ん?」


「良くねえわ。
俺の方が好きなのに。なんで俺のことは名前で呼んでくれねえの?」


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