完璧人間サマは私に夢中。
「キミの能力は生徒会に欲しい。」
「でも…、もう…。」
「キミが望むから、
俺の不必要な感情は消した。
気まずいとか思わなくていい。
俺には気まずい、なんて感情もないんだから。」
恐怖、悲しみ、後悔。
いろんな感情がぐるぐると胸を黒く塗りつぶす。
前に風越さんに見せてもらった、無機質な瞳と寸分も違わない瞳のレオ先パイ。
「来週の水曜日に、読み合わせするから。」
「行き…ません…。」
「キミに拒否権があると思ってるの?」
ッ…!!
私が行かないと言えば、なんだかんだ諦めてくれると思ってた。
自分が振ったくせに、忘れてと言ったくせに、まだレオ先パイの特別だと思っていた。
でもそれは、ただの私の思い込みで。
「前期の間は甘く見てあげるけど、
後期はきっちり仕事してもらうから。」
レオ先パイは淡々と死刑宣告に近いものを告げてきた。