完璧人間サマは私に夢中。
完璧人間サマの根回しはさすがとしか言いようのないもので。
結局私は後期も生徒会書記に任命されてしまった。
優しかったレオ先パイも、凛ちゃんもいない生徒会。
ユート先パイが残ってくれてなかったら、絶望しか感じなかっただろうな…。
後期生徒会のメンバーは、会計に舜くんと山﨑千代子ちゃんが追加され、前期会計をやっていたカレンちゃんが副会長に。
私、ユート先パイ、マサ先パイとレオ先パイが同じ役職に残る形となった。
「後期は学園情報誌の発行が主な仕事。
大学は別の物を作るから、俺達が最年長。
幼稚園から中等部と協力して1つの物を作り上げる。
―――。」
次々に仕事の内容を伝えていくレオ先パイ。
後期生徒会書記をやらされることがわかってから、1週間とちょっとが経った今。
どうにか気持ちの整理をつけることができて、無表情のレオ先パイを見られるようになっていた。
「役員同士会話がしやすいように
あだ名のようなもので呼び合うようにしてるから、
それで呼ぶように。」
「俺が眞秋だからマサね〜。
我らが玲王サマはレオ!」
「あら、次アタシ?
華恋はそのままカレンでいいわよ。」
「俺もそのまんまユートだ。」
「同じくそのままトワで。」
副会長2人と、書記2人。
見慣れたメンバーが名乗って、会計2人に視線が集まる。
「僕もそのままシュンでお願いします!」
舜くんがにこっと微笑む。
結局舜くんはレオ先パイの勧誘によって会計として生徒会メンバーに名を連ねていた。
「私はチョコで。
昔からそう呼ばれてるので。」
千代子ちゃんはかわいいあだ名を名乗ってくれた。
チョコはチョコでもビターチョコって雰囲気の子だけど。
カレンちゃんとはまた違った、信念をしっかり持ってそうな子。
「よろしくな〜!
ってことで今日は解散!」
マサ先パイの号令で後期生徒会初日が終わったのだった。