【完】STRAY CAT
……ん?
「は!?なんでお前そっちの味方なんだよ!?」
「なんでって、」
「わたしとあすみが付き合ってるからじゃない?」
くるり。
身を翻して、リカはあすみの腕にギュッと腕を絡める。それから「ねえ?」とあすみを見上げているけれど、この場の全員がポカンとしてたと思う。
「……は?」
あすみと。……付き合ってる?
「いやいやリカちゃん。
いくらなんでもそんな嘘俺らは信じねえよ~?」
「そうだよ。俺らそんな話聞いたことないし」
「さすがの僕でも騙されないよー」
ほぼずっと。と、言っても過言ではないぐらい、俺らは5人で時間を共にしてる。
当然、いままでそんな話は聞いたことねーし、さすがの冗談だろ。まさか黙ってたなんてことは。
「……まあ、今まで言ってなかったしな」
「ほんとに付き合ってるわよ、あすみくんとリカちゃん」
あんのかよ……!