君と向日葵

序

序
昼食をとっているとき見知らぬ番号から着信があった。なぜだか胸騒ぎがした。
「○○救急隊です。・・・さんは奥さまですか？交通事故にあわれたので至急病院にお越しください。」

上司に断りを入れ救急病院に到着した時、妻はすでに冷たくなっていた。眠っているだけのように見えたので悪い冗談ではないかと思ったが、顔を近づけると確かに息をしていなかった。
朝出がけに、今夜の待ち合わせ場所を確認したことが遠い昔のように感じられた。。

双方の両親やら友人たちが動き回ってくれて葬儀はいつの間にか終わったようだった。
まったく現実感がなかった。妻のお母さんが泣き崩れていた場面だけが記憶に残っている。

七日間の忌引き休暇が終わり出社しなければならない日になったが．．．
僕は全く動けなくなってしまった。
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