桜が咲いた今日、人生で二度目の嬉し泣きを
小論文を書くのは初めてで、こんな感じでいいのかなと思いながらペンを走らせました。論理的に書けているのか不安で、かなりの時間がかかりました。

その後、大学生と高校生で別れ、それぞれ試験を続けることになりました。高校生向けの国語と数学の問題を解き、適性検査も受けました。

そして、お昼休憩の時間になりました。お弁当は病院側が出してくれました。

大きなお弁当には、うどんやハンバーグ、唐揚げに漬物などおかずがたくさん入っていました。

しかし、私は食べる気になれませんでした。無理やりご飯を口にしましたが、吐き気がこみ上げて来ました。おそらく、お昼休憩の後行われる面接で緊張しているからでしょう。

結局、私はご飯半分と小さな蟹グラタンを食べ、ほとんどお弁当は残してしまいました。

お昼を食べ終わり、私たちは話をして緊張を誤魔化していました。やがて一人ずつ面接が始まります。私は三番目でした。

「失礼します」

部屋に入ると、面接官は四人いました。しかし怖い雰囲気などはなく、私は落ち着いて椅子に座りました。
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