桜が咲いた今日、人生で二度目の嬉し泣きを
進路資料室で向かい合って座り、私は家族のことや今の気持ちを正直に話しました。

「そっか。でも、美空はこれからそんな風な思いを抱える人を支える側になるから、その人たちの気持ちがよくわかるんじゃないかな?」

話していくうちに、私の目からは涙がこぼれていました。

「……早く、結果を知りたい……です……」

私が泣きながらそう言うと、先生は「ちょっと結果が届いていないか見てくる」と言い部屋を出ていきました。結果を企業が持ってくるのが大体十一時頃。もう十二時になろうとしていました。

少しして、先生が入って来ました。そして言いました。

「美空、受かってた。合格!おめでとう!」

「えっ?私?」

私は自分を指差し、先生は大きく頷きました。その時、何も考えていませんでした。しかし、目からは大粒の涙がこぼれていきます。それは悲しい涙ではなく、嬉し涙でした。

「泣いてていいよ」

四限目の授業はとっくに始まっていたので、先生は教室の様子を見に行きました。その間、私はずっと泣き続けました。
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