桜が咲いた今日、人生で二度目の嬉し泣きを

大げさな話かもしれませんが、その言葉を聞いた刹那、私はまるで自分の存在を否定されているような気分になりました。

私は、周りに合わせるタイプの人間です。協調性があるということはいいことだと思います。それを全て否定された、そう思ったのです。

呼吸が少し早くなり、私は過呼吸を起こしかけていました。そんな時に、ようやく地獄の講演会は終わったのです。三時間ほどの苦痛の時間でした。



その後は、進路指導の先生から求人票についての話がありました。しかし、私の心はさっきの講演会でボロボロになっていて、進路の話を聞きたくないと感じていました。

目の前がぼやけてしまいそうになるのを、何度も腕をつねって誤魔化しました。そして、講演会が終わった後に保健室に飛び込み、落ち着くまで少し泣きました。

幸いだったのは、「あの講演会の先生の話、よくわからなかった」、「意味不明だった」と多くの人が言っていたことです。

しかし、私はこの日を境に苦しくなると自傷行為をするようになってしまいました。