ブルーDAY'S〜泣き笑いの日々〜

キャッチ

 この世の不思議とは本当に不思議なもので、中にはロマンまで感じさせるものまである。

 つい最近の事であるが、ロマンとはまるで程遠い不思議体験をした。

 その日、私は彼と家でぐでぇとしていた。前夜にたらふく酒を浴びて、居酒屋では二人でゲームをしてみたり罰ゲームをしてみたり、よく覚えてないけど何かの話題で突如喧嘩してみたり、とにかく酒、ゲーム、酒、酒、喧嘩、酒、合間にタバコを延々朝まで繰り広げて、大満足で家路につき、酔いきっていた彼と私は悩んだ末、結局セックスをしてこれぞ完全燃焼とばかりに眠った。

 二度寝大好きの彼が、明らかに起きれない時間にあえて目覚ましをセットして、それが昼前に鳴ったとき、私の携帯も鳴った。寝起きが殺人的に悪い私はムッとして携帯を彼の顔面めがけて投げた。超至近距離で。 ゴッという鈍い音と、「ダッ」という彼の鈍い声が重なった。
 彼はなかなかタフなのか、寝ぼけきっていたのか何事もなかったかのように私の携帯をパコッと開いて、メールをあけてから今度は「は?」と素の声を出した。

 私は既に深い眠りに落ちきっていたので、彼も再び私を起こすまいとそっと携帯を基の位置に戻してから、大好きな二度寝を味わった。

 それがAM11:00の事だ。
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