ブルーDAY'S〜泣き笑いの日々〜
それから二時間後、私の携帯が再び鳴った。
警戒したのか、彼は神業ともいうべき速さで携帯を手にとりパコッと開いた。その間3秒である。そしてまた悪びれもせずに人の受信メールを開き、今度こそ私を起こした。
いくら寝起きの悪い私でも、不快な起こされ方(電話のけたたましい音、メールの着信、工事の音、選挙の車の中での演説、いい夢の途中など)でなければキレたりしない。
「おい、変なメールが来てるぞ。」
と彼は液晶の部分を全然見えないくらい顔に近づけて見せた。
体内の全く分解されてないアルコールに頭がくらぁとしながら、目を凝らすと、次のようなメールだった。
「Re:見たぞぉ!」
本文:今渋谷のマルイにいるんだけど、さっき渋谷の交差点で見かけたよー。一緒にいたのは彼氏さんかな?
なんのうまみもないメールである。見かけておいて、声も掛けなかったくせにわざわざメールで報告までしてきた挙句、人間違いとはどういうことだ。
私はかすかに唸りながらまた毛布の中に消え去ろうとした時、彼が私の首根っこを掴んで引き釣り上げた。ぐぇっとなりながらまた布団から顔を出すと、彼は「一個前のメール見て。」と言った。目覚ましが鳴った時の受信メールの事だ。
警戒したのか、彼は神業ともいうべき速さで携帯を手にとりパコッと開いた。その間3秒である。そしてまた悪びれもせずに人の受信メールを開き、今度こそ私を起こした。
いくら寝起きの悪い私でも、不快な起こされ方(電話のけたたましい音、メールの着信、工事の音、選挙の車の中での演説、いい夢の途中など)でなければキレたりしない。
「おい、変なメールが来てるぞ。」
と彼は液晶の部分を全然見えないくらい顔に近づけて見せた。
体内の全く分解されてないアルコールに頭がくらぁとしながら、目を凝らすと、次のようなメールだった。
「Re:見たぞぉ!」
本文:今渋谷のマルイにいるんだけど、さっき渋谷の交差点で見かけたよー。一緒にいたのは彼氏さんかな?
なんのうまみもないメールである。見かけておいて、声も掛けなかったくせにわざわざメールで報告までしてきた挙句、人間違いとはどういうことだ。
私はかすかに唸りながらまた毛布の中に消え去ろうとした時、彼が私の首根っこを掴んで引き釣り上げた。ぐぇっとなりながらまた布団から顔を出すと、彼は「一個前のメール見て。」と言った。目覚ましが鳴った時の受信メールの事だ。