ブルーDAY'S〜泣き笑いの日々〜
 そんなやり取りをしばらく続けて、どうにか私が私であることを実証し、お腹がすいたのでとりえずインスタントラーメンを作って食べる事にした。
 
 「でもさぁ、私ってそんなにありふれた顔かなぁ。」と私が言うと、「いや、どちらかといえばめずらしんじゃね?」と彼に言われた。

 ありふれているのもあまりいい気はしないが、珍しい顔というのもいかがなものか。
実際似ている芸能人もいないし、うちは三姉妹で私は末っ子であるが、この三姉妹がまた、似てない。てんでバラバラ。病的に似てない。だからそっくりさんの正体は姉でしたっていうオチはありえない。
 性格も顔も服も、みんな違うので私は自分に近しき顔を見たことがない。
長女は目バリの黒さが中島みか、たまにインリン・オブ・ジョイトイ、口元が鈴木あみ、たれ目がパリスヒルトンと豪華であり、次女は高校時代は雛形あきこ、今は名前忘れたがモデルのなんとか、目のでかさが美和子と正統派美人である。あたいは?あたいはねぇ、つい最近会社の人に、前勤めていた会社の同期の嫁さんに似てるっていう一番リアクションのとれない事を言われたから、やっぱし一般人にかたよりがちな顔なのかしら。

 あと、OOっぽいとよく言われる。メスっぽいとか、キャバっぽいとか、愛人ぽいとか、沖縄っぽいとか、 わかりずれぇよ。ちなみに長女はエリザベスっぽい。まぁそれはいいとして、世の中には自分にそっくりな人間が二人だか三人はいるという。
 今日一気に私の知人に目撃されてしまったということだろうか。しかもみんな日本人っていう。ちょっと淋しいやね、どうあがいても外人にはなりえない顔ってことかしら。
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