ブルーDAY'S〜泣き笑いの日々〜
「あんたどういうつもりよ!そんなばい菌だらけなもんこの子が舐めて、具合でも悪くなったらどうすんのよ!」
 母親の怒声に赤子、更に泣く。
 「赤ちゃんはなんでも舐めるんだから、注意してよ!」
 ナゼ、ワタシガ、オマエイジョウニ、チュウイセニャ、ナランノダ。
 私もさすがに便乗してハチキレそうになったがこれ以上赤子に怒鳴り声を聞かせたくない。

 「母親はあんただろが。ろくに目も向けてないで話に夢中になってる馬鹿親にキレられたらたまらんわ。子供のした事だから構わないけど、あんたが代わりに謝るのが道理だボケ。」
 これ全部テナーで棒読み。だけどその馬鹿女は泣きやまない赤子をつれて「何こいつ、マジうぜぇ。」と吐き捨てて連れと供に車両をかえていった。
 なんだかなぁ、後味が悪い。私がもっと大人だったら穏やかに言えたのですが、棒読みとはいえケンカ腰だったしね、もう思いだしたくもないわ。
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