COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
会社へ出社すると、昭香先輩はもうすでに到着していた。
『ちょっと昭香先輩ー!
間に合ったなら顔出してくれてもいいのに―』
鞄をデスクに置きながら、むくれる理央を
花緒先輩がまあまあ、と優しくなだめた。
『ごめんごめん!
行ってもゆっくりできないかと思ったから直で来ちゃった!』
そう言って笑う昭香先輩に少しだけ違和感を感じたが
いつもと何が違うと言われれば、わからない。
いつも私のことを気にかけてくれる昭香先輩。
少し心配だな、と思いつつ本日のタスクを確認する。
一日の始まりを、始業のベルが知らせた。
NEXT
Was he cold and calculated ?