COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
いつでも冷静に、必要なら助言もする。
皆がそれぞれに進みたいと願う方向へ導いていかなければ。
そんな僕はどこへ向かっていきたいんだろう。
仕事も、浄心さんのことも。
彼女の気持ちがわからず苛立って、せき止めていたはずの気持ちを彼女に告げた。
その先は?
もちろん何も考えていないわけじゃないけれど。
手の平に、彼女の感触を思い出す。
打算よりも
ただ触れたいと、あの時素直に思ったんだ。
いざストッパーが外れてみれば
思ったよりもずっと余裕のない自分に嫌気がさして、目の前の二人に意識を戻す。
いつもの他愛ないやり取りに、僕は笑った。
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*CAFE LATTE