COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
扉を開けると、有松さんが今まさにノックをしようとしている格好で立っていた。
「ふおああぁーーーーーー!!」
あまりの驚きで飛び退いてしまった私は、すぐ後ろにいた優香先輩に衝突した。
『痛っ』
すぐに後ろを振り返り優香先輩に謝る。
ちょっと!
本当にびっくりした!!
格闘家みたいな声出たじゃん!!
っていうか本当にいつも突然現れるよね!!
少しむっとしながら有松さんを向き直る。
もちろん彼に悪気がない事はわかっていても、
そのあまりの衝撃をどこにぶつけていいのかわからなかった。
『ん?勇太?
どした?』
昭香先輩が後ろから訪ねた。