COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―

-ALWAYS-


会社から3駅。

改札から出ると、駅前は人で賑わっている。

お腹は…少し空いている。
今日はなんとか食べられそう。

けれど私は料理が作れない。
その才能には著しく恵まれなかった。

塩少々、ってどれくらい?だとかいうレベルではない。
センスというものが皆無なのだ。

作ることができるのはインスタント食品か、レトルト(温めるだけ)である。

こんなに自信満々に言うのもどうかと思うが
一人暮らしを始めてから幾度かのチャレンジもことごとく失敗に終わり、

料理とギリギリ判別できる見た目の
人間が食べられる度合いを超越した味のするものが出来上がった。
< 18 / 449 >

この作品をシェア

pagetop