COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
「ちゃんと話すから。
ごめんね」
『もぉ…優香スマイル出されちゃうと、もう何も言い返せないんですよねぇ』
そう言うと彼女はしょうがないな、とでも言うような顔で笑った。
『さ、お弁当食べましょ!』
理央に手を引かれて皆の輪に入る。
お弁当の蓋を開けると、私が好きだと言ったサバの燻製と枝豆の和え物。
また入ってる。
でも、これは皆には秘密にしておこう。
笑みが零れるのを堪えてお箸を手に取った。
「いただきます」
NEXT
*CAFE AU LAIT