COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
カコン。
軽い音を立てて落ちたそれを、取り出し口から取り出す。
それを手にテーブルへ向かうと、イスに腰かける。
彼女が好きだと言ったチョコレート菓子。
そういえば、これも彼女があのバルコニーで話していた。
これを買う為にその日の仕事終わり、会社の前にあるコンビニに駆け込んだ。
少しでも彼女の見ている世界を見てみたいと思った。
今日は様々な思い出がよみがえる。
それもそうだ。
もうすぐ、俺は彼女に告白をする。
まさかそんな日が来るなんて、あの頃の俺が聞いたらどんな顔をするだろうか?