COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―

「…うん。

そうしよっか」

明るく照らされたキッチンが更に眩しく感じて、目が眩みそう。

やっと動き出した二人の時間。
ここから始まっていくんだ。

どんどん湧き上がる幸せを噛み締めていると、
いつの間にかすぐ傍に立っていた彼が私の顔を覗き込み、優しく微笑む。

『…とりあえず、今日も泊まっていきますか?』

昨晩の熱がお腹の奥底に甦るような感覚に、顔がかあっと熱くなるのが自分でもわかった。

その返事を待たずに彼の顔が近付くと、
まるで私の拒否権を取り上げるように優しく求めるようなキスが降ってくる。

少し名残惜しそうにその唇が離れると、再び見つめ合う。
私がゆっくりと頷けば、彼はまた(いつく)しむように私に笑いかけた。


私は将来、今日の事を何度も思い出すんだろう。

目の前にいる愛おしい人を見上げると、これから二人で歩いていく未来に思いを()せた。

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*CAFE AU LAIT
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