COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―

景色を堪能しながら、噴水へ歩み寄ると淵に腰かける。

お腹の底からじわじわと湧き上がる緊張感に
思わずスマートフォンを鞄から取り出すと、宛てもなく画面をスクロールする。

いつも通り。
落ち着こう。

何度もそうして自分に言い聞かせながら指を動かす。


「あ、」

画面に表示されているアイコンを見て、ふとその事を思い出す。
そういえば、今日は最近ハマっているアプリゲームのイベントの日だった。

ログインするだけでアイテムが貰えるなら、ちょっとだけやっとこ!
アイコンをタップすると、すぐさまゲーム画面が開いた。

可愛い女の子のキャラクターが二人、画面いっぱいに映される。
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