COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
「わぁ、新衣装、可愛い…」
そう呟いた、その時。
『…おい』
頭上から聞き覚えのある声が降ってきた。
「わぁっ!!!!!
あ、有松さん!?!?」
その声に思わず飛び上がる。
こうして突然現れるのは相変わらずだ。
「たまには普通に現れてくださいよ!!」
『俺はいつも普通に現れてる。
お前が呑気にゲームなんかしてるからだろ』
…あれ?なんか。
『何だ』
突然感じた違和感に、そうぶっきらぼうに言い放った彼の顔をじっと見つめる。
その仏頂面も、ぶっきらぼうな物言いも、いつもの事なんだけれど。