COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
「私…、有松さんの事が好きです」
初めて口にした彼への想いに、胸がぎゅっと掴まれるような痛みが走る。
それでも胸にずっと留めていた想いが 堰を切ったようにどんどん溢れ出て、言葉を止めることが出来ない。
「あんな風に突き放してごめんなさい、でも…っ」
『日比野』
「でも私、」
『日比野、聞けって』
私の手に触れる大きな手の感触に
弾かれるように顔を上げると、私の顔を覗き込む彼の顔。
「…待てません。
好きなんです…」
その目をまっすぐに見つめると、私は呟くように再びその想いを伝えた。
彼は驚いたように目を見開くと、ゆっくりと口を開く。