COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
『予定がないなら、行ってあげてもいいんじゃないです?』
考え込む私に花緒が伺うように言う。
ま、いいか。
押しに弱い理央のことだ、断れなかったんだろう。
理央を助けると思って、今回は行ってやるか。
「わかった!今回だけだからね!」
『昭香せんぱぁぁい!大好きですうう!』
理央の嬉しそうな声が返ってくる。
にしても勇太が理央を、ね。
理央は女の子らしくて、明るくて可愛い。
勇太が好きになるのも無理はない。
そんなことを考えていると、胸に何かがつっかえる感覚を覚える。
これもきっと雨のせい。
ふう、と息を吐いて気合いを入れ直した。
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*RAINY DAY